『ブリガンダイン アビス』キャラと声優まとめ【ブリガンダイン】
声が出た瞬間に「この人で行く」と決まるゲームって、意外と少ない。『ブリガンダイン アビス』は、その少数派だった。
大陸の勢力を選んでモンスターを率い、新生アビスローア帝国に抗うファンタジーウォーシミュレーション。システムはヘックス上の部隊運用が軸だが、実際に手元で動かしていて強く残るのは、リーダーたちの口調と間の取り方だ。サンプルボイスだけでも個性がはっきり分かれるし、ストーリーモードの六つの物語は、同じ大陸戦争を別の目で見る構成になっている。
この記事では、公式公開情報を中心に、主要キャラと声優を勢力別に整理する。誰から始めるか迷っている人、声優目線でルートを選びたい人、ミッションモードで他国の顔を覚えたい人向けに書いた。ネタバレは公式プロフィールの範囲に留めている。
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ゲームの立ち位置と、キャラが重い理由
シリーズとしては『ブリガンダイン ルーナジア戦記』の流れを汲むが、世界観は独立している。舞台はメルティア大陸。200年前、魔術師ルナディアが造り上げた魔術の鎧「ブリガンダイン」によって、侵略国家アビスローアは一度滅びた。それから時が流れ、大陸一の強国ソルジュナートで宰相ケイオスルスが謀反を起こし、「新生アビスローア帝国」が立ち上がる。

プレイヤーが触るのは主に二つ。
- ストーリーモード:六勢力のいずれかで、帝国の侵攻に抗う長編
- ミッションモード:大陸の多数の国から一国を選び、統一・収集・防衛などの目標をこなす
どちらも「リーダー+モンスター部隊」で戦う。リーダーが落ちると部隊は撤退する。だから顔とクラスと声を覚える作業は、攻略そのものになる。キャラデザインは河野純子氏とニジハヤシ氏。声優陣は公式サイト掲載だけでも非常に多く、主要人物はフルボイスに近い厚みがある。
個人的な感想を先に書くと、最初に触れたのはデモで遊べたグラン・ドラグニカとスカーレットウィルだった。竜使いの青年と、父の後を継いだ傭兵団長。同じ「帝国に奪われたものを取り返す」話なのに、会話の温度がまったく違う。この温度差が、六ルートの価値だ。
まず覚える六人のリーダー
ストーリーモードの核は、この六人。クラスも物語の入口も違うので、最初の一周はこの表で十分判断できる。

- グラン・ドラグニカ:ラルゴォ(CV:内田雄馬)/ドラゴンテイマー
- スカーレットウィル:ガーネット(CV:鈴代紗弓)/傭兵団リーダー
- ミスティアイン:ザイルザート(CV:速水奨)/クインガーディアン
- ピュリファーノ:アリスベル(CV:古賀葵)/リトルプリンセス
- サムラ族:サヤ(CV:鬼頭明里)/頭領
- パンデミュオン:TYPE-F(CV:山下大輝)/ダストキマイラ
公式サンプルボイスは全員公開されている。選ぶ前に一度通して聞くのが、いちばん早い。
ラルゴォ(グラン・ドラグニカ)CV:内田雄馬
竜吼の大地と呼ばれる不毛の荒野で、ドラゴンと人が細々と共生してきた互助組織の青年。国というより集落の寄り合いに近い空気がある。新帝国にドラゴンを奪われ、洗脳された個体を救い出すために立ち上がる。
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内田雄馬さんの声は、正義感を叫びすぎない。若いのに肩に力が入りすぎず、「助けたい」が先に来る。デモを回した印象では、序盤からドラゴン運用の気持ちよさと、奪われた仲間を追う単純明快さが噛み合う。シリーズ経験者なら、最初の一周に一番勧めやすい。
荒野勢力なので、拠点の質より機動力と魔物の個性で押し切る戦い方が似合う。リーダー自身も前線に出す前提で組むと話が早い。
ガーネット(スカーレットウィル)CV:鈴代紗弓
ユニコーンと共に草原を渡る正義の傭兵団。父を討たれ、団を継いだ少女。プロデューサーレターでも「仲間思いで一生懸命」「応援したくなる系」と書かれている通り、真面目さと危うさが同居している。
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鈴代紗弓さんの声は、気丈さを無理に作らない。命令口調になっても、どこか「まだ団長になりきれていない」余白が残る。ここが大事で、同じ傭兵団のジェダイトやトリーシャと並べたとき、団の空気が若さで保たれているのが分かる。
草原勢力は機動力と射撃・支援のバランスが取りやすい。ストーリーとしても「民を守る」が前面に出るので、勧善懲悪が好きな人はここから入ると疲れにくい。
ザイルザート(ミスティアイン)CV:速水奨
ルナディアの意志を継ぐ小国ミスティアインの大将軍。「ミスティアインの大盾」と呼ばれる女王騎士団の長。首都脱出の際、起源の女王に瓜二つの魔術師の攻撃から主君ミストファーネを庇い、呪詛を受け続ける。それでも軍の再建を止めない。
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46歳。六リーダーの中ではいちばん「国を背負っている」声になる。速水奨さんの低音は、怒りの爆発より忍耐に聞こえる。公式セリフの「どうして、こうも彼女が…ファーネが苦しみつづけねばならんのだぁっ!?」は、忠誠と私情が同じ場所にある人の声だ。
王国軍らしい重装・防衛・騎士団運用を見たいなら、ここが本命。序盤のテンポはラルゴォやガーネットより重いが、大陸監視者としての視点は後から効いてくる。
アリスベル(ピュリファーノ)CV:古賀葵
妖精郷ピュリファーノで、自分を妖精の一員だと思い込んで生きる10歳の少女。クラスはリトルプリンセス。控えめで大人しいが、理不尽に苛まれている相手を見過ごせない。歌や踊り、お茶会が好き、という公式紹介の通り、戦場の空気とは一見そぐわない。
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古賀葵さんの声は、幼さを売りにするのではなく、信じる力のまっすぐさで押してくる。プロデューサーは六シナリオの中でこの編を「一番好きになる人が多いのでは」と書いていて、実際にサンプルを聞くとその予感はある。記憶の欠落と「お姉さんはやさしい」という断言が、物語のフックになっている。
森と妖精、支援と特殊地形。戦術的にも他ルートと味が違う。重い戦争劇のあとに触れると、世界の別層が見える。
サヤ(サムラ族)CV:鬼頭明里
大陸東の孤島で暮らす武力集団の頭領。故郷に忍び寄る異変、仲間の中に帝国と通じる者の気配。真実を探りながら道を開く立場にある。
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鬼頭明里さんの声は、甘さより芯が先に来る。孤島の戦闘集団という設定に対して、頭領の声が若くても沈まないのはこの配役のおかげだ。同じ勢力のキイチ(CV:浦和希)が「明晰な頭脳を持つ参謀」「サヤの頼れるお兄さん的存在」と紹介されており、頭領と参謀の温度差がサムラ族の魅力になる。
武力重視の集団なので、正面衝突と士気管理が主戦場。内偵と粛清の話が好きな人向け。
TYPE-F(パンデミュオン)CV:山下大輝
禁忌研究国パンデミュオンの戦闘兵器。Dr.プージの手で姉ともども改造された15歳。クラスはダストキマイラ。姉は自我をほぼ削ぎ取られているが、TYPE-Fは高度な自己判断能力を残された。そのせいで殺人への忌避感を捨てきれず、主の期待に応えられない。
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山下大輝さんの声は、兵器の声にしては柔らかい。公式セリフ「しょせん僕は、人にあだなす禁忌の獣ってやつだ」も、自嘲であって殺意ではない。聖なる少女との出会いから、生みの親である帝国へ反旗を翻す、という導入は六つの中でいちばん暗い。
改造兵とキマイラ運用、倫理の話が好きなら最初からここでもいい。ただし世界の「表」を知ってからの方が、禁忌の意味が通りやすい。自分は二周目以降に置いた。
勢力別の主要メンバー
リーダーだけ覚えて進めると、途中で「この声誰だ」が増える。公式公開済みの顔を、勢力ごとに足していく。
スカーレットウィル周辺
正義の傭兵団は、顔ぶれの対比がはっきりしている。
- ガーネット(CV:鈴代紗弓):亡き父の後を継いだ団長。健気でがんばり屋、と公式が繰り返す通り、責任を自分で抱えすぎるタイプ
- ジェダイト(CV:白井悠介):ガーネットの幼馴染で優秀な斥候。頼もしい言動、と紹介される通り、団長を地面に戻す役
- トリーシャ/エルトリシア・フォン・ソルジュナート(CV:Lynn):ソルジュナート第二王女。21歳、クラスはハンター。弓は達人級。復讐心が強く、王女としては異質なほど苛烈。民の保護を優先するガーネットの方針に賛同し、亡国の王女を捨てて団に入る
この三人だけで会話が成立する。王女の剣幕、幼馴染の実務、団長の誠実さ。Lynnさんの声は気品より熱量が先で、「ソルジュナートは終わらない! 私が終わらせないッ」がそのまま戦闘指揮に聞こえる。遠距離火力として前線に出しやすいのもありがたい。
同じソルジュナート出身では、ナタリカ(CV:石見舞菜香)も印象が強い。大将軍ハインバルトを父に持つ貴族の留学生。18歳、マジシャン。祖国を乗っ取られ、父が新皇帝の片腕になっている事実に怒りと無力感を同時に抱える。皮肉屋で人付き合いが下手。クラーケンを使い魔にする水魔法から「触手姫」と呼ばれる。傭兵団ルートに限らず、帝国側の「家族が敵になった人」を理解する手がかりになる。

パンデミュオンと改造された兄妹
禁忌研究の国は、顔を三人覚えるだけで空気が掴める。
- TYPE-F(CV:山下大輝):自我を残された少年兵
- TYPE-S(CV:若山詩音):TYPE-Fの姉。改造され、自我も失っている
- Dr.プージ(CV:飛田展男):マッドサイエンティスト。究極の生命体を造るまで止まらない、と公式が言い切っている
飛田展男さんの声が乗ると、研究室の話が一気に「 distanced な悪意」になる。若山詩音さんのTYPE-Sは、兄の独白を成立させるための沈黙に近い。プレイヤーがTYPE-Fを操作するとき、姉が隣にいる意味が戦闘以上に重い。
パンデミュオン自体は、ソルジュナートの友好国(実質属国)として魔物研究を進めてきた小国、という位置づけだ。ケイオスルス一派と密かに結び、研究を重ねてきた。帝国本編を見る前にこの国の論理を知っておくと、三魔将の「技術供与」が空中戦にならない。
ミスティアインと、瓜二つの魔術師
王国ルートは将軍一人では足りない。
- ザイルザート(CV:速水奨):46歳、クインガーディアン。呪詛を受けても折れない大盾
- ルナディア/ルナディア・アイン(CV:中原麻衣):起源の女王に瓜二つの容姿を持つ魔術師。新帝国三魔将の一角。クラスはホロウムーン。素性は不明。仮に本物でもおかしくない魔力で、帝国の敵を粛清し続ける
中原麻衣さんの声が「あいかわらずどこまでも身勝手で、自由な人ですね!」と笑うと、救い主の残像と現在の粛清者が重なる。ミスティアインを選ぶ意味は、ここに尽きる。女王を守る騎士の物語は、同時に「ルナディアとは誰だったのか」を問う物語でもある。
サムラ族の頭領と参謀
- サヤ(CV:鬼頭明里):頭領
- キイチ(CV:浦和希):サムラ族の精神的支柱。サヤの頼れる兄のような存在。明晰な頭脳の参謀
武力集団なのに、声の役割分担がきれいだ。前線の決断と、横から差し込む冷静さ。内通者を探す話は、この二人の信頼関係が揺れた瞬間に効く。
その他、公式で顔が見えている人たち
ストーリー六勢力以外にも、ミッションモードや横断イベントで出てくる顔が多い。公開プロフィールがあるものだけ拾う。
- ファーゴ/ファゴット・デルジア(CV:岡崎雅紘):59歳、バトラー。デルジア一族の本来の族長だが、デュラハンの意思を受け取る託宣者には選ばれず、若い託宣者キリカに舵を任せ、一武人として斧を振るう。貧しいディミヌエ村を切り盛りしてきただけあり、各勢力に顔が広い
- キリカ(CV:ファイルーズあい):デルジアの託宣者。年若い指導者
- オールヒース(CV:岡本信彦):新帝国三魔将の一人。ケイオスルスに「崩界のブリガンダイン」をはじめとする技術を与えた魔造技師。臣下というより協力者。クラスはマスターピース。常人ではない佇まい
- シャオフー(CV:佐藤元):26歳、サムライ。バンリエンシェンの豪商シャンゼルマンに雇われていた護衛。現在はミオラン個人の護衛。淡々とした語り口
- ミオラン(CV:日笠陽子):シャオフーが心酔する相手
- シズ(CV:青山吉能):「雪姫」と呼ばれる氷魔術の使い手。大陸最高峰と紹介される
- コールオン(CV:津田健次郎):ルオンハーツの男気溢れる中年海賊。娘と仲間、船に手を出す者は許さない
- ネリッセ(CV:横山拓人):コールオンの腹心。33歳、スカウト。性別は男性だが女性として扱われることを望む。副船長に近い屋台骨。キレると怖い
- ティエネ(CV:さいとうよしえ):元マーメイド。魔術でヒレを足に変えてもらった
- ペスカー(CV:西宮拓希):元は田舎の漁師で、ユストに仕える騎士。素朴で飾らない
- アーメルグ(CV:福西勝也):タレンティスの族長。気高いナイスミドルのリザードマン
- リンサー(CV:川島零士):リザードマンの戦士見習い。未熟だが純粋
- ガロイ(CV:三宅健太):タレンティスを代表する防具職人。考えを曲げない頑固者
- リトリア(CV:大久保瑠美):18歳、治癒師。ヴェレクの幼馴染で占者見習い。復讐には興味がなく、彼と妹分を死なせたくないから従っている
- メユハ(CV:本渡楓):エルゲンナハトの聖女。危険な場所に飛び込むため、側近の気苦労が絶えない
- カルロッファ(CV:藤沼建人):ケルムーン。「自然に近い姿での生活」に拘る
ここまで覚える必要は最初からない。ただしミッションモードは24か国規模で、国を選ぶたびにショートストーリーが付く。名前と声が結びついていると、収集・防衛・借金返済といったドライな目標でも「この人の村を守っている」感覚が残る。
敵側で先に押さえるべき顔
抗う側だけ見て進めると、帝国が記号になる。最低限、三魔将と謀反の中心だけは名前を覚えておきたい。
- ケイオスルス:ソルジュナートの宰相。謀反により新生アビスローア帝国を打ち立てた張本人。公式プロフィールの多くが、この男の行動を起点に書かれている
- ルナディア(CV:中原麻衣):三魔将。起源の女王の autograph を引きずった粛清者
- オールヒース(CV:岡本信彦):三魔将。技術を与える協力者。「君にとっての魔物とは――竜とは、なんだい?」という問い自体が、グラン・ドラグニカのテーマを正面から折る
岡本信彦さんの声は、丁寧で距離がある。怒らない技術者ほど怖い、という古典的な配置だが、サンプルを聞くと「臣下ではない」が口調だけで分かる。竜を使うプレイヤーほど、この問いは後で返ってくる。
帝国首都は旧ソルジュナート。トリーシャやナタリカが「故郷を奪われた側」として動く理由も、ここにある。王女と将軍の娘が別勢力に散っている時点で、帝国は単なる悪の拠点ではなく、人間関係の残骸でもある。
初めて触る人向けの始め方
キャラと声優を「鑑賞」で終わらせず、実際の進行に載せるなら、次の順が無駄が少ない。
- 公式サイトで六リーダーのサンプルボイスを全部聞く
- デモがあるならグラン・ドラグニカとスカーレットウィルを両方触る
- 本編の最初の一周は、自分が一番「命令したくなる声」の勢力で始める
- 同じ大陸の出来事を、二周目で別の目から見る
自分が最初に本編で選ぶなら、ラルゴォかガーネットだ。理由は単純で、世界の表層(竜、民、傭兵、奪われたもの)を先に体で覚えた方が、あとからアリスベルの記憶やTYPE-Fの禁忌、ザイルザートの呪詛が刺さるから。サムラ族は「仲間を疑う」話が早い段階から来るので、人間関係の基準がまだない状態だと重く感じやすい。
クラスの目安だけ書いておく。公式表記の範囲だ。
- ラルゴォ:ドラゴン運用が前提。リーダーと大型魔物の連携を練習する入口
- ガーネット+トリーシャ:団長とハンターの距離感。射撃と機動
- ザイルザート:重防御と騎士団。リーダー落ちが即撤退なので、盾の置き方が勉強になる
- アリスベル:幼いリーダーをどう守るか。特殊地形と支援
- サヤ:武力正面。参謀キイチとの役割分担
- TYPE-F:キマイラという「人でない部隊」の扱い。倫理と火力が同時に来る
リーダーが倒れたら部隊撤退、というルールは全ルート共通だ。声が気に入ったキャラを前線に出しすぎて落とすのが、いちばん多い失敗になる。好きな声ほど、一歩後ろに置く勇気を持った方がいい。

効率よく顔を覚えるコツ
人数が多いので、暗記しようとしない方がいい。自分がやっているのは、この三つだけだ。
声でタグを付ける。
内田雄馬は「若いが叫ばない」。速水奨は「耐えている低音」。山下大輝は「兵器なのに柔らかい」。Lynnは「王女なのに熱い」。タグが付くと、戦闘中の掛け声だけで誰が出ているか分かる。
公式プロフィールの出身地を見る。
ソルジュナート出身が複数勢力に散っている。トリーシャは傭兵団、ナタリカは別の道、首都は帝国。同じ故郷の人間が敵味方に割れるのが、この作品の基本構造だ。出身地を覚えておくと、イベントの温度が読める。
ミッションモードは「顔見知り作り」に使う。
ストーリーを一本クリアしてから、気になった国だけミッションで拾う。最初から24か国を埋めにいくと消化試合になる。コールオンの海賊団やタレンティスのリザードマンは、本編の六勢力とは別の生活臭がある。息抜きにもなる。
追加で、キャラデザインの違いも目印になる。河野純子氏の絵とニジハヤシ氏の絵で、線の温度が違う。TYPE-Fやトリーシャ、ナタリカはニジハヤシ氏、アリスベルやザイルザート、オールヒース、ルナディアは河野純子氏、という具合に分かれていることが多い。声と絵が両方分かると、一覧を見返す速度が上がる。
声優陣を見てルートを選ぶ人へ
声優目線の選び方は、実はかなり使える。
- 内田雄馬から入る:王道の青年リーダー。テンポ重視
- 鈴代紗弓+白井悠介+Lynn:団の会話が楽しい。人間ドラマ優先
- 速水奨+中原麻衣:忠誠と偽物(あるいは本物)の英雄。重い王国劇
- 古賀葵:幼さの向こうにある記憶。ファンタジー寄りの感触
- 鬼頭明里+浦和希:孤島の頭領と参謀。疑念と武力
- 山下大輝+若山詩音+飛田展男:改造と研究室。一番手触りが暗い
- 岡本信彦のオールヒース目当ての人:どのルートでもいずれ当たる。急がなくていい
- 津田健次郎の海賊、三宅健太の職人、日笠陽子のミオラン:ミッション側の濃い顔
公式サイトのキャスト欄は、上記以外にも榊原優希、長谷川育美、梅田修一朗、関根明良、富田美憂、貫井柚佳、榎木淳弥、田中美海、古川慎、鳥海浩輔、伊藤静、逢坂良太、小野賢章、芹澤優など、かなり厚い。全員を記事で追い切るより、まず六リーダーと三魔将、自分の選んだ勢力の側近だけ固めた方がプレイに還元される。
サンプルボイスは短い。それでも「この声で30時間聞けるか」は判断できる。自分はそこでガーネットの気丈さと、TYPE-Fの自嘲を聞き比べて、初期ルートを決めた。
進めていくうえで効いてくる視点
攻略情報というより、キャラを見るときの癖の話になる。
同じ事件を、六回見るつもりで残す。
帝国の建国、ドラゴンの収奪、首都の陥落、妖精郷への圧力、孤島の異変、禁忌研究の成果。これらは別ルートでも同じ大陸の出来事だ。最初の一周で全部を理解しなくていい。むしろ「この場面、別のリーダーならどう話すか」を残しておく方が、二周目が速い。
リーダーの年齢と責任のズレを見る。
アリスベルは10歳、TYPE-Fは15歳、ラルゴォも若い。ザイルザートは46歳、ファーゴは59歳。同じ戦争を、責任の総量が違う体で戦っている。声優の年齢感と役の年齢が一致しているわけではないが、演技の重心は公式設定に沿っている。若いリーダーほど、周囲の声(ジェダイト、キイチ、リトリアのような支え役)が重要になる。
モンスターは背景ではなく、関係性の延長。
グラン・ドラグニカは竜との共生、スカーレットウィルはユニコーン、パンデミュオンはキマイラ、タレンティスはリザードマン。ユニット性能の前に「なぜその魔物と並んでいるか」が書いてある。部隊編成を性能だけで組むと、イベントの台詞が空転する。
公式が先に出している言葉を信じすぎない。
ガーネットは「健気」、TYPE-Fは「心穏やかな少年」、アリスベルは「天性の優しさ」。これは入口のラベルだ。プレイしてからの変化を見るための初期値、と考えた方がいい。プロデューサーレターがガーネットを「ホントに良い子」と書くのも、良い子のまま終わらない予告に読める。
まとめ
『ブリガンダイン アビス』のキャラと声優は、一覧のための一覧ではない。六つの入口と、その周囲に散らばる出身地・改造・忠誠・復讐が、同じ大陸戦争を多層にしている。
最初に覚えるのはこの六人で足りる。ラルゴォ(内田雄馬)、ガーネット(鈴代紗弓)、ザイルザート(速水奨)、アリスベル(古賀葵)、サヤ(鬼頭明里)、TYPE-F(山下大輝)。敵側ならルナディア(中原麻衣)とオールヒース(岡本信彦)。あとは自分の選んだ勢力の側近だけ。
声が決まったら、そのリーダーを落とさない編成を先に考える。好きな声を前線に出しすぎない。それが、このゲームでいちばん実務的な「キャラの活かし方」だった。
公式のサンプルボイスとプロフィールは、記事より正確で早い。迷ったらそこへ戻ればいい。大陸は広いが、最初の一人を決める時間は、そんなに長くなくていい。
