【万紫千紅】の外伝、取りこぼすと後から一番後悔する【ファイアーエムブレム万紫千紅】

万紫千紅の外伝

発売から数日、ダグシオンのカレンダーを何度も巻き戻した。大剣闘祭の準決勝が迫っているのに、カーラ神殿前でレダが待っているのに気づかず週をまたいでしまったとき、初めて外伝の重みを理解した。報酬の銀の盾だけならまだいい。問題は、そこで解放されるスカウト条件だった。

『ファイアーエムブレム 万紫千紅』の外伝は、単なる寄り道ではない。4人の戦士の物語が交差する場所であり、後半の救世軍を厚くするための鍵でもある。ここでは実際に4ルートを行き来しながら拾った外伝の発生条件、優先度、取りこぼしやすいポイントをまとめる。

このゲームで外伝が特別な理由

本作は2部構成というより、3つの層が重なっている。

最初に触れるのは、ダグザ歴1449年の首都ダグシオン。優勝すれば願いがひとつ叶う「大剣闘祭」に集まった4人——父を救う少年カイ、強者を求める剣士ディートリヒ、祖国の悲願を背負うサラミスの女王セオドラ、復讐に生きるビウエラ奏者レダ——の視点で進む物語だ。4章まで進めると「方尖塔の間」が開き、進行度を保ったまま別の戦士の物語へ移れる。

そして5年後。魔神バロールが復活し、世界が滅びかけたところに救世主(デフォルト名イシュマール)が降り立つ。運命の女神フォトナの力で5年前へ戻り、4人の運命を変えて仲間にする——これが後半の骨格になる。

ファイアーエムブレム万紫千紅
ファイアーエムブレム万紫千紅

外伝の多くは、この「5年前」の中盤以降、第9章前後の自由行動から発生する。自分で操作していない戦士の事情を、別ルートから覗き見る形になるものが多い。だから「自分の主人公の物語だけ進めていれば十分」と思っていると、後半でスカウトできないキャラや専用武器がごっそり欠ける。

風花雪月の外伝と違うのは、カレンダーとルート依存がかなり厳しい点だ。期限を過ぎるとその周回では二度と出ない。巻き戻しは戦闘中には効くが、週をまたいだ自由行動までは戻してくれない。

まずは全体像をつかむ

外伝は大きく分けて二種類ある。

  • 他ルートの主人公に関わる外伝(カイ外伝、ディートリヒ外伝、セオドラ外伝、レダ外伝)
  • クランメンバーや脇役の事情を掘る外伝(ベルトラン、タリムーン、アンナ、オルヘル、アナトリアなど)

前者は「その主人公を選んでいないルート」で発生する。カイ編を遊んでいるときにカイ外伝は出ない。当然だが、最初に気づきにくい。

後者はルートによって出る・出ないが分かれ、さらに日付がピンポイントなものがある。ベルトラン外伝はディートリヒ編だと9月17日の一日しか受注できない、といった罠がある。

報酬の共通項はだいたい同じだ。

  • 専用武器か貴重素材が1つ
  • ゴールド2万
  • 名声値150

2万Gは中盤の金策として十分大きい。名声150も、スカウト条件の名声レベルを一気に押し上げる。ただし本当に重いのは「この外伝をクリアしないとスカウトできない」というキャラたちだ。

確認できた主な解放は次のとおり。

  • レダ外伝「陽動作戦」→ バッカニア
  • タリムーン外伝「消えた馬車の秘密」→ ウーシュラ
  • アナトリア外伝「抹消された者たちの女王」→ サラン
  • カイ外伝「大脱走」→ ティアラ(他ルートでのスカウト)
  • ディートリヒ外伝「封じられた過去」→ ファビオ
  • オルヘル外伝「オルヘルの心残り」→ ディエゴ
  • ベルトラン外伝「ブリギット王の親善試合」→ ペペ、ゲイツ

バッカニアは槍・斧寄りの堅いタンクで、フォートレス運用が非常に安定する。ウーシュラやサランも後半の編成に食い込む。1周目で全部拾う必要はないが、「このキャラが欲しい」と決めた瞬間に、対応する外伝の期限をカレンダーに書き込むべきだ。

序盤から意識しておきたい進め方

初めて触る人はカイルートから入るのが一番楽だった。動物の世話と畑仕事があり、自由行動の感覚を掴みやすい。戦闘もピーテルの長射程で削ってカイがトドメ、という型が作りやすい。

4章をクリアして方尖塔の間が開いたら、無理に1人を最後まで走らせず、各ルートを第8〜9章手前まで均等に伸ばすのがいい。外伝の多くは第9章の自由行動から顔を出す。1人だけ第12章まで飛ばすと、他ルートの短い受注期間を逃す。

【万紫千紅】攻略、最初に誰から進める
【万紫千紅】攻略、最初に誰から進める

自由行動で毎週やっておきたいことは、優先度をはっきりさせた方がいい。

  • 闘技場の訓練(土日は半額。技能経験と支援が同時に入る)
  • 神殿の奉仕活動(曜日ごとにバフが違う。土曜のクレール神殿は武器耐久を消費しない)
  • 宿屋での食事(日曜半額。体力と魔法回数の回復兼支援上げ)
  • 贈り物とスカウト交渉
  • ワールドマップの遠征とダンジョン

外伝はマップ上にアイコンが出る。帝都ダグシオンの市街地、大闘技場前、港、各神殿前を週の頭に一周する癖をつけると取りこぼしが減る。依頼人の位置はルートによって微妙に違うので、「あの外伝はカーラ神殿前」と場所で覚えるのが早い。

難易度は最初カジュアルかノーマルで十分。外伝マップは本編より狭いものが多いが、配置が意地悪だったり、民の離脱数で追加報酬が変わるものがある。アナトリア外伝は民を何人守るかで報酬が変わるので、初見で全滅させると損をする。

外伝一覧と、実際に取りこぼしやすいポイント

確認できた主な外伝を、発生の早い順に書く。日付はダグザ歴1449年。ルートによって章数がずれるので、「何章か」より「カレンダーの何日か」を優先して覚えた方がいい。

レダ外伝「陽動作戦」

ディートリヒ編第9章、セオドラ編第10章。9月2日から8日まで。受注場所はカーラ神殿前。報酬は銀の盾、2万G、名声150。バッカニアのスカウト条件になる。

カイ編とレダ編では出ない。ディートリヒで9章に入った瞬間が最短の受注タイミングになる。期間が1週間しかないので、準決勝の準備に追われているとあっさり飛ばす。銀の盾自体も中盤の盾役にそのまま装備できる実用装備だ。

マップは陽動らしい分散配置。レダのブレイズアーツ(味方バフと魔獣召喚)が刺さる。単独突出せず、召喚でヘイトを散らしてから本隊を出すと安定する。

セオドラ外伝「勇士の像の行方」

ディートリヒ編第9章。9月3日から15日。下参道付近で受注。報酬はスレンドスピア。

カイ・セオドラ・レダでは発生しない。ディートリヒ専用に近い。スレンドスピアはセオドラ系統の槍運用で光る。像を追う探索要素が少しあり、戦闘前にワールドマップ側を軽く見ておいた方がいい。

ベルトラン外伝「ブリギット王の親善試合」

カイ編第10章(9月17〜25日)、ディートリヒ編第9章(9月17日のみ)、セオドラ編第11章(9月17〜25日)。大闘技場前。報酬は巨大な金塊。ペペとゲイツのスカウトに関わる。

ディートリヒ編の「17日だけ」は本当に罠だった。週送りのタイミングを17日の朝に合わせないと消える。親善試合という名の模擬戦で、相手の戦技を見てから編成を変える余裕がある。金塊は売却してもいいし、鍛冶の素材待ちに取っておいてもいい。

タリムーン外伝「消えた馬車の秘密」

カイ・ディートリヒ・セオドラで発生。レダ編では出ない。期間が二波に分かれていて、9月17〜22日前後と10月1〜12日前後。港で受注。報酬は清めの剣。ウーシュラ解放。

期間が長いように見えて、章をまたぐとアイコンが消えることがある。10月に入ってから「あれ、まだやってなかった」と気づくパターンが多い。ドラグデン峠側の戦闘になるので、移動力のある騎馬か天翼兵を1人入れておくと楽。

アンナ外伝「黄金色の秘密」

カイ編第10章(9月24〜10月5日)、ディートリヒ編は9月29日から、セオドラ編第11章。ダグザ神殿前。報酬はオリハルコン。

アンナらしい金目当ての話。オリハルコンは上位武器の素材になるので、鍛冶を回し始める中盤以降に効いてくる。レダ編では発生しない点に注意。

アナトリア外伝「抹消された者たちの女王」

ディートリヒ編第11章、レダ編第10章。10月5日から17日前後。市街地北東。報酬は電子攪乱索。追加で民の生存数によってマジックアレイや安寧の露が変わる。サラン解放。

カイとセオドラでは出ない。民を守る要素があるので、初見でアタッカーだけ出して全滅させると追加報酬を逃す。攪乱索は魔法対策の局面で便利だった。

カイ外伝「大脱走」

ディートリヒ編第11章、セオドラ編第12章、レダ編第11章。10月16〜22日。市街地。報酬は宝珠箱。他ルートでのティアラスカウトに関わる。

カイ編本人では出ない。10月中旬はオルヘル外伝と期間が重なるので、週の行動順を決めておかないと片方を落とす。宝珠箱は開封するタイミングを迷うが、今必要な技能書や codex が足りないときに開けていい。

ディートリヒ外伝「封じられた過去」

セオドラ編第12章、レダ編第11章。10月16日から。大闘技場前広場。報酬はサラマンダー。ファビオ解放。

カイとディートリヒ本人では出ない。サラマンダーは火力の高い炎属性武器で、魔法が薄い編成の穴を埋めてくれる。ディートリヒの過去に触れる話なので、彼のルートを後回しにしている人ほど「この外伝で初めて素顔を見た」という感覚になる。

オルヘル外伝「オルヘルの心残り」

ほぼ全ルートで第11〜12章付近。10月18日から。クレール神殿分殿前。報酬は癒しの杖。ディエゴ解放。

期間がルートによって微妙に違う。カイ編は10月18〜19日と極端に短い情報もあるので、18日になったら即確認した方がいい。癒しの杖は回数制限のある回復手段として後半まで使える。

これ以外にも、サブクエスト扱いに近い「孫の捜索依頼」や「化け物は夜歩く」などがワールドマップ側に出る。外伝ほどスカウト条件に直結しないが、経験値とアイテムの効率は悪くない。外伝を優先しつつ、移動のついでに拾う程度でいい。

万紫千紅
万紫千紅

効率よく拾うための実戦的な順番

4ルートを全部やる前提なら、おすすめの体感順はカイ → セオドラ → ディートリヒ → レダだ。

カイでシステムの呼吸を覚える。セオドラで軍団兵と計略の感覚を掴む。ディートリヒで戦技と刃鳴りを深掘りする。レダで興行と隠しスポットを楽しむ。この順だと、外伝の発生タイミングが自然に重なる。

具体的な動き方はこうしていた。

  1. 各ルートを第8章まで進める
  2. 方尖塔の間でディートリヒ第9章へ入り、9月2日にレダ外伝、3日にセオドラ外伝を受注
  3. 9月17日を全ルートで意識し、ベルトランとタリムーンの一波を処理
  4. 9月末〜10月初にアンナ
  5. 10月5日以降にアナトリア
  6. 10月16日以降にカイ外伝とディートリヒ外伝
  7. 10月18日にオルヘル

同じ週に外伝が二つ重なるときは、期限の短い方を先に戦闘まで終わらせ、報酬だけ受け取ってから長い方を残す。戦闘そのものは本編の準決勝より短いものが多いので、育成が遅れていると感じたら外伝マップを経験値の場に使っていい。

ブレイズアーツは外伝でも遠慮なく使う。カイの範囲攻撃、ディートリヒの追加移動、セオドラの直線長射程、レダの召喚とバフ。HP消費はあるが、外伝マップは再出撃までの間隔が短いので、使い切った方が結果的に損しない。

クラスチェンジは名声レベルと技能ランクが条件になる。外伝の名声150は、ちょうど上級職の合格率を上げたい時期に重なる。ビショップやフォートレスを狙っているなら、外伝を消化してから試験を受けると無駄が少ない。

やっておいてよかった判断、やらなくて後悔した判断

やってよかったのは、第9章に入った週の最初に帝都を一周する習慣だ。アイコンは小さいし、イベント会話に紛れて見逃す。週の頭に港・神殿・闘技場前・下参道を固定ルートで回ると、ほぼ取りこぼさなくなった。

後悔したのは、ディートリヒ編でベルトラン外伝を「来週でいいか」と思ったことと、アナトリア外伝で民の生存を軽視したこと。前者は一日限定、後者は追加報酬が消える。巻き戻しで戦闘はやり直せるが、受注そのものを逃すと周回を増やすしかない。

もう一つ。外伝クリア後すぐにスカウトへ走らないこと。支援レベルと名声レベルが足りないと会話が進まない。外伝をクリアした週は、同じ自由行動のうちに対象キャラへ贈り物を渡し、支援を3まで上げておく。次の週に交渉するとスムーズだった。

救世主編に入ると、第1部で外伝をクリアしていたキャラが救世軍に合流する演出がある。オルヘル、タリムーン、ベルトランあたりは条件を満たしていないと加入しない。1周目で全員を連れていく必要はないが、「この顔を後半でも見たい」と思った相手の外伝だけは死守した方がいい。

武器耐久の仕様が風花雪月から変わっているので、外伝の専用武器は温存しすぎない方がいい。清めの剣もスレンドスピアも、使うために渡されている。鍛冶で補強しつつ、ボス戦の前に一度は実戦投入した。

まとめ

外伝は、4人の物語を一本の糸でつなぐための装置になっている。自分の主人公だけを推し進めると、隣の戦士の事情も、後半の編成も薄くなる。カレンダーとルートの組み合わせがややこしいのは確かだが、覚えるべき日付は実際には数えるほどしかない。

9月2日、9月17日、10月5日、10月16日、10月18日。この5つの週の頭に帝都を一周するだけで、主要な外伝の大半は拾える。報酬の武器と2万Gも嬉しいが、本当に残るのは「あの人を後半に連れていけた」という感覚の方だ。

大剣闘祭の熱気と、5年後の滅びの対比がこの作品の核なら、外伝はその間をつなぐ細かい因果の記録でもある。期限切れで消える前に、一度は全部見ておいて損はない。

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