エルデンリング Switch2版を実際に遊んでみた感想
Switch2でエルデンリングが遊べるようになってから、しばらく経った。最初は「本当に動くのか?」と疑っていた人も多かったと思う。僕自身もそうだった。
でも実際に手に取って、数時間、数十時間とプレイしてみて、率直に言えることがある。これは想像以上にちゃんと動くし、携帯機でエルデンリングをやる体験として、かなり満足できる仕上がりになっている。
この記事では、Switch2版『ELDEN RING Tarnished Edition』を実際にプレイした立場から、動作の印象、追加された要素、初心者がどう始めればいいのか、効率的に進めるためのポイントなどをまとめていく。すでに他機種でクリアした人にも、初めて手に取る人にも役立つ内容にしたい。
ゲームの基本的な位置づけとSwitch2版の概要
エルデンリングは2022年に登場して以来、フロム・ソフトウェアのオープンワールド作品として大きな評価を受けてきた。広大な狭間の地を自由に探索し、強敵と戦い、物語を少しずつ解き明かしていくゲームだ。難しいことで知られているが、同時に「自分のペースで進められる」という柔軟性も持っている。
Switch2版は「Tarnished Edition(褪せ人版)」として登場した。本編に加えて大型DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」が最初から収録され、さらに新要素も加わっている。価格は税込9,020円前後。パッケージ版とダウンロード版で同じ価格帯だ。

特徴的なのは、他機種向けにも同時に配信された「Tarnished Pack」(税込550円)の内容が、Switch2版では標準で入っている点だ。新素性2種類、新防具、霊馬トレントの見た目変更機能などが含まれる。すでに他機種で遊んでいる人にとっては「追加要素だけ欲しいならPackを買えばいい」という選択肢もあるが、携帯機で気軽に遊びたい人にとっては、このオールインワンの形が便利だ。
発売前には動作面での不安が大きかった。2025年の時点で公開された試遊ではフレームレートが低く、カクつきが目立つとの声もあった。そこから1年近くかけて調整が入り、2026年8月28日の発売に至った経緯がある。この延期が功を奏したのか、実際の製品版はかなり安定している。
実際に遊んでみた動作の印象
一番気になるのは「ちゃんと動くのか」という点だろう。結論から言うと、携帯モードでもTVモードでも、プレイしていてストレスになるレベルでのカクつきはほとんど感じなかった。
フレームレートは両モードとも30fps前後で安定している。PS5や高性能PCで60fpsに慣れている人にとっては物足りなく感じるかもしれない。ボス戦でタイミングがシビアな場面では、少しだけ違和感が出る瞬間もある。ただ、全体として「遊べない」という印象にはならない。オープンワールドを走り回っていても、大きな処理落ちやフリーズは経験しなかった。
解像度やグラフィックの質感は、当然ながらハイエンド機種には劣る。遠景の草や木の密度、テクスチャの細かさなどで差は見える。それでも、狭間の地の空気感や、ボスの迫力はしっかり伝わってくる。特に携帯モードで画面を近づけて遊んでいると、細部の粗さは意外と気にならなくなる。

ロード時間は他機種版よりやや長めだ。死亡して復活するときや、ファストトラベルの際に少し待つことがある。頻繁に死ぬ序盤では気になるかもしれないが、ゲームに慣れてくるとそこまで気にならなくなるレベルだった。
操作性については、Switch2のコントローラーに合わせてボタン配置が調整されている。最初は決定ボタンなどの位置が違和感を覚える人もいるが、数時間プレイすれば自然に体が覚える。ジャンプや回避の感覚は他機種とほぼ同じで、アクションの手触り自体はしっかり再現されている。
携帯モードで遊んでいて特に良かったのは、ちょっとした空き時間にサクッと探索を進められる点だ。ソファに座って、ベッドで横になって、外出先で。エルデンリングのような大作を「いつでもどこでも」やれるというのは、思った以上に快適だった。
初心者が始めるときの進め方
エルデンリングは「難しい」というイメージが強い。実際に序盤で挫けてしまう人も少なくない。でも、Switch2版で初めて挑戦する人に向けて、最初の進め方を整理しておく。
まずは素性(クラス)選びだ。Switch2版では新たに「イデスの騎士」と「重装騎士」が追加されている。
- イデスの騎士は技量と信仰が高め。DLCで追加された軽大剣を最初から持っているので、序盤から扱いやすい武器で戦える。
- 重装騎士は筋力寄りで、防御力が高めの構成。タンク寄りのプレイがしやすい。

どちらも新要素として試す価値があるが、初めてなら従来の「放浪騎士」や「侍」、「戦士」あたりも無難だ。自分のプレイスタイルがまだわからないうちは、ステータスがバランス型のものを選んでおくと失敗が少ない。
チュートリアルエリアの「地下墓地」を抜けたら、すぐに「リムグレイブ」の広大なフィールドに出る。ここで重要なのは、無理にボスに挑まないこと。最初の大ボス「接ぎ木のゴドリック」は、レベルを上げたり、武器を強化したり、周囲を探索してから挑んだ方がいい。
探索の基本は「祝福(セーブポイント)を探す」ことと「地図断片を集める」こと。地図がないと迷子になりやすいので、各地の塔や拠点で地図を拾う習慣をつけよう。敵を避けて走れる場面も多いし、馬(トレント)を呼べるようになれば移動が一気に楽になる。
レベル上げは焦らなくていい。倒した敵から得られるルーンを使ってステータスを上げるが、序盤は「生命力」と「持久力」を優先すると死ににくくなる。攻撃力は武器強化で補える部分も大きい。
武器強化は鍛冶屋の「ヒューグ」や、各地で手に入る鍛石を活用する。序盤で手に入る武器を+3や+4くらいまで上げておくと、敵の硬さがかなり変わる。
霊体(召喚)も積極的に使おう。ボス戦前に召喚可能な場所では、味方を呼ぶことで難易度が下がる。一人でクリアすることにこだわりすぎない方が、長く続けられる。
効率的に進めるための実践的なポイント
ある程度慣れてきたら、効率を意識した進め方も覚えておきたい。
探索の優先順位としては、まずリムグレイブ周辺をしっかり回る。南の半島や、ストームヴィル城周辺の洞窟、地下遺跡をクリアしておくと、経験値と装備がまとまって手に入る。特に「洞窟」や「カタコンベ」は比較的短時間でクリアでき、報酬も良い。
ボス戦で詰まっているときは、レベルを上げるだけでなく「武器の属性を変える」「戦技を試す」「周囲のNPCクエストを進める」といった別のアプローチも有効だ。エルデンリングは「正面からぶつかる」以外の解決策がたくさん用意されている。
DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」に入るタイミングも重要だ。本編である程度強くなってから入った方が、敵の強さに対応しやすい。目安としては、本編の終盤ボスをいくつか倒したあたりが無難。DLC専用の武器や防具は強力なものが多いので、早めに触っておくのも一つの手だが、難易度は本編より高めに設定されている。
ステータス振りについては、序盤は「生命力」を30くらいまで上げておくと安心感が違う。その後は自分の武器に合わせて筋力や技量、魔力や信仰を伸ばす。1つのステータスに極端に振りすぎると、後半で柔軟性がなくなることがあるので注意。
装備の重量にも気を配ろう。重量が重くなりすぎるとローリングが重くなり、回避が難しくなる。「中装備」を意識して、必要最低限の防具を選ぶのが基本だ。見た目がかっこいいからといって重い装備を無理に着ると、戦闘が厳しくなる。
オンライン要素も活用できる。協力プレイで他のプレイヤーを召喚したり、逆に助けに行ったり。メッセージや血痕から情報を得るのも、このゲームの醍醐味の一つだ。ただし、侵入されて邪魔されることもあるので、オフラインで遊びたいときは設定を変えればいい。
実際に遊んで感じた良い点と注意点
良い点をまとめると、まず「携帯機でエルデンリングがここまで快適に動く」という点が大きい。Steam Deckなど他の携帯機でも遊べるが、Switch2版は解像度や安定性のバランスが良く、専用ハードとしての完成度が高い。画面を見ながら移動中に少し進める、という使い方が自然にできる。
追加された新素性や防具も、新鮮味がある。特にイデスの騎士は、軽大剣の扱いに慣れる良いきっかけになる。トレントの見た目変更は、純粋に見た目を楽しむ要素として嬉しい。
注意点としては、やはり30fpsであること。60fpsに慣れている人は最初に違和感を覚えるかもしれない。ボス戦での入力タイミングが少しズレて感じることもあるので、序盤は意識的に早めに回避するくらいのつもりでいい。
ロード時間も他機種より長めなので、頻繁に死亡する序盤は少しストレスを感じる可能性がある。ただし、ゲーム自体の面白さでカバーできる範囲だと思う。
すでに他機種でクリア済みの人にとっては、新要素だけを目的に買うかどうかは判断が分かれるところだ。携帯機で再プレイしたい、またはSwitch2をメイン機にしているなら十分価値がある。逆に据え置き機で快適に遊べているなら、追加パックだけで済ますのも合理的だ。
まとめ
Switch2版のエルデンリングは、発売前の不安を大きく上回る完成度だった。30fpsという制約はあるものの、安定して動き、携帯機ならではの気軽さで広大な世界を探索できる。本編とDLCがセットで、新要素も加わっているので、初めての人にとっては最適な入り口の一つになっている。
難しいゲームであることは変わらない。でも、無理をせずに探索を重ね、少しずつ強くなる過程自体が楽しい。Switch2の画面を眺めながら、狭間の地を馬で駆け回る体験は、据え置き機とはまた違う魅力がある。
まだ遊んだことがない人は、ぜひ一度手に取ってみてほしい。すでにクリアした人も、携帯機で再び旅に出る価値は十分にある。褪せ人としての旅は、まだまだ続きそうだ。
