『Big Walk』攻略|島を歩く前に知っておきたいこと【Big Walk】

『Big Walk』攻略|島を歩く前に知っておきたいこと

友達と集まって、何も説明されない島を歩き始めた瞬間から、このゲームはちょっと変だ。看板もクエストマーカーもなく、「次はこっち」と誰かが指差すだけで進んでいく。歩きながら近況を話して、夕日を見て、途中で変な装置を見つけては「これ、押していい?」と相談する。『Untitled Goose Game』のHouse Houseが作った『Big Walk』は、戦闘もタイマー制限もなく、ただ歩くことと話すことが本体の協力アドベンチャーだ。

この記事では、実際に2人〜5人で何度も入り直しながら遊んだ視点で、序盤の動き方、装備の扱い、塔の進め方、コミュニケーションのコツまでまとめる。個別の謎の答えはほとんど書かない。答えを先に知るより、その場で「どう伝えるか」を考える方がこのゲームの本筋だからだ。

そもそも『Big Walk』はどんなゲームか

舞台はオーストラリアの自然を思わせる無人島。木、谷、川、海岸、線路、色のついた塔が点在している。プレイヤーは頭・胴・足が分かれた、ちょっと奇妙な人型アバターになり、2人から最大12人まで同じ島に入る。ソロ専用モードはなく、ほとんどの仕掛けは複数人前提で組まれている。

『Big Walk』攻略
『Big Walk』攻略

発売は2026年8月4日。対応はPC(Steam/Mac)、PS5、Nintendo Switch 2。クロスプレイ対応で、参加コードさえあればハードが違っても同じセッションに入れる。価格はだいたい2300円前後。PS Plus加入者は発売月に無料で遊べた期間もある。

特徴は内蔵の近接ボイスチャットだ。近くにいると普通に聞こえるが、離れると声が小さくなり、壁の向こうではくぐもる。無線機を使うと雑音が入る。つまり「聞こえる/聞こえない」そのものが仕掛けになっている。Discordや本体のパーティチャットを常時つなぐと、この制限を無視できてしまう。公式もプレイヤーも「ゲーム内の声を使え」と言っているのは、チートというより体験を壊すからである。

目的らしい目的は、島に散らばる赤いひょうたん型の物体(チームによって「ひょうたん」「赤いの」「タマゴ」など呼び名が分かれる)を集め、色付きの塔を動かし、やがて高い壁の向こうへ進むことだ。ただしゲームは急かさない。途中でボールを蹴ったり、カウベルを鳴らしたり、ただ座って景色を見ていてもいい。実際、うちのチームは最初の1時間、ほとんど謎を解かずに丘の上で話していた。

プレイ時間の目安は、最初のエンディングまでおおよそ10〜16時間。全員が同じペースで入れるなら、3〜4人編成が一番落ち着いて進む。2人でも十分クリアできる。12人は楽しいが、会話が割れやすく、誰が何を持っているか把握しにくくなる。

始める前に決めておくこと

ホストを固定する。進行データはホスト側に保存される。ゲスト側にはセーブが残らないので、「今日はこの人がホスト」と決めておかないと、次の日に続きが消えたように見える。セッションを閉じるときは、大事な道具を誰かが持った状態で終える。開始地点のロスト&ファウンド(置き忘れた物が戻ってくる台)に載るのは、終了時点で誰かが手に持っていたもの、またはバッグに入れていたものだ。手电筒や地図を次の回の最初から使いたいなら、ログアウト前に必ず誰かが持っておく。

『Big Walk』攻略|
『Big Walk』攻略|始める前に決めておくこと

マイクはあった方がいい。テキストチャットとホワイトボードもあるが、視界に入っていないと気づきにくい。声を出せない人がいるなら、最初に「光を1回点灯=了解」「2回=違う」といった合図を決めておく。

人数設定はホストがセッション開始時に選ぶ。2人用、3人用、4人以上用で仕掛けの要求人数が変わる。途中で人数を変えたいときはセッションを切り直せばよく、進行自体は消えない。無理に12人集めなくていい。同じメンバーで週に何度か入れる関係の方が、このゲームには向いている。

外部ボイスは使わない。同じ部屋で複数台を起動するなら、ヘッドフォンを徹底する。声が漏れると、本来は聞こえないはずの部屋の情報が筒抜けになる。

操作で最初につまずくところ

チュートリアルを兼ねた開始エリア(ジムのような広場)に、操作の看板が置いてある。ここを飛ばさない。移動、物を持つ、蹴る、座る、仲間を担ぐ、腕を上げて指差す、全部ここで確認できる。

覚えておくと楽な動きは次のとおり。

  • 物を頭上に掲げたまま十秒ほど待つと、構えがロックされる。ボタンを離しても下ろさない。長時間見せるとき、照明をかざすときに使う
  • 頭上に掲げた状態でキックを溜めると、蹴りではなく投げになる
  • 斜面で座ると滑り落ちる。止まると座ったまま着地するので、もう一度座りの操作で立ち上がる
  • 高いところから落ちてもダメージはない。ただし持っている物は落とす。小さい物は草に埋もれる
  • 草に落としたときは、序盤で手に入る探知機を使う。近くのインタラクト対象がキラキラし、接近するとX印に寄っていく
  • 仲間を担げる。担がれた人の上にさらに乗ると人タワーになる。見晴らしが良くなるし、遠くから「あの棒人間の山」として見つけやすい
  • オレンジ色の端末の赤いボタンを押すとフレアが上がる。離れたメンバーを集める定番手段

落下時に大事な物を落とさないために、重要アイテムは手ではなくバックパックか腰バッグに入れる。ただし着脱と中身の出し入れは一人ではできない。友達に外してもらう必要がある。これが最初は面倒で、あとで「誰が地図を持ってる?」問題になる。

序盤の歩き方

開始エリアを出ても、次に何をしろとは書かれない。まずは近くを全員で歩く。ボタン、カバーのかかった受け皿、窓のある部屋、砂の城のような装置など、明らかに「何かある」場所がいくつかある。

最初の関門は赤い橋(横断歩道のような橋)だ。周辺のパズルを解いて赤い部品を4つ集め、所定の場所に填めて鍵を取り出す。鍵はそのままでは穴に合わない。途中の柱にある切削機を順番に通して形を整え、橋の装置に差し込む。橋が下りたら本島に出られる。

本島に出た瞬間、色の違う塔がいくつも見える。ここで全部を同時に集め始めると、どの赤がどの塔用か分からなくなって迷子になる。最初にやるべきは赤い塔だ。開始地点から一番近く、報酬が地図だからである。

『Big Walk』攻略|序盤の歩き方
『Big Walk』攻略|序盤の歩き方

赤い塔の周辺パズルを5つほど片付け、塔の上の受け皿に赤い物体を並べる。鍵が出たら、また切削機を通して形を整え、青い大きな入口へ持っていく。中が地図部屋だ。巨大な立体地図と、持ち歩ける紙の地図、レーザーポインターやコンパスがある。紙の地図は以後の必須装備だ。座標が出てくる仕掛けもあるので、最低1人は常に地図持ちを決めておく。

地図部屋まで来たら、開始エリアに戻って青い建物を探す。青い小屋の中にバックパックか腰バッグが入っている。両手+背中+腰で最大3つ運べるようになる。これを全員が揃える前に本格探索へ出ると、手がいっぱいになって物を斜面に置き、転がして失くす。

序盤で優先して拾うものは次の通り。

  • バックパック
  • 腰バッグ
  • 紙の地図
  • 双眼鏡
  • 探知機
  • ライト類(夜とトンネル用)
  • 無線機(分裂して動くようになったら)

携帯ラジオは unlocked した音楽を流せる玩具で、攻略必須ではない。雰囲気用だ。

塔の順番と移動手段

色付き塔は赤・緑・黄・青の4本。全部終わると黒い塔が開き、その先に最初のエンディングがある。順番は自由だが、効率だけ見るなら赤→緑→黄か青、という流れが無難だった。

  • 赤:地図。探索の基準になる。最初にやる
  • 緑:チェアリフト(スキーリフト)。高低差の大きい尾根へ一気に上がれる。黄色い塔方面が楽になる
  • 青:列車。島を横断する。遅いが視点が変わり、ランドマークを見つけやすい。駅には列車の現在位置が出る。ブレーキを誰かが握っていないと止まらない
  • 黄:トンネル網。地下のショートカットと、見た目を変えられる部屋などがある。暗いのでライト必須

塔は1本ずつ片付ける。同じ色の赤い物体を「今集めている塔の分」と決めて運ぶ。複数塔を同時に進めると、誰かが別の塔の受け皿に入れてしまって混乱する。

移動の基本は徒歩だ。リフトも列車も速くない。急ぐより、尾根から双眼鏡で次の色の建物や線路を確認して、集合場所を先に決めてから散開する方が早い。フレアは「今ここ」を示すのに強い。無線は距離が開いたときの保険で、最初から全員が無線を持っている必要はない。1組か2組あれば足りる。

夜は短い。昼夜サイクルはおおよそ昼8分、夕方6分くらいで回る。暗いと草の中の小さい物が見えにくいので、重要な運搬は明るい時間に済ませ、夜は高台で次の目的地を決めるか、すでに見つけた室内パズルに使うと無駄が少ない。

パズルの考え方

『Big Walk』の謎は、頭の良さより「今、相手に何が見えているか」を想像できるかどうかで決まる。よく出る型はだいたい次のグループだ。

『Big Walk』攻略|パズルの考え方
『Big Walk』攻略|パズルの考え方

物理系。重い物を載せる、同時にボタンを押す、隙間の向こうへ物を投げる、人を担いで届かないスイッチに触る。失敗してもすぐやり直せると分かると、遠慮なく試せるようになる。

伝達系。片方にしか見えない記号・音・光を、もう片方に伝える。壁や距離で声が届かない部屋が後から増える。ここでチーム独自の言葉が育つ。「だんご3兄弟のマーク」「曲がったやつ」「左側の二本」みたいな雑な呼び名で十分伝わるようになるのが、このゲームの一番おいしいところだ。

観察系。装置の周囲を一周しないと裏側の窓やケーブルに気づかない。高いところ、建物の裏、少し離れた同型の装置を疑う。環境に置いてある物はだいたい意味がある。飾りに見えるスピーカーや看板も、後から別の場所と対応することがある。

待ち系。タイマーを動かすと、追加操作せずに時間切れまで待つだけの部屋がある。焦ってボタンを連打するとリセットされる。動き出したら触らない。

人数系。ロビー人数に合わせて、必要な同時押しの数が変わる。2人セッションなのに4人前提の動きを思い出して詰まる、というミスが起きやすい。今のセッションが何人用かを、詰まったときに確認する。

詰まったときのチェックリストはこれで足りることが多い。

  1. 全員がその場にいるか。一人だけ別の丘にいないか
  2. 同じ色・同じ形の装置が近くにないか
  3. 押すだけでなく、押し続ける/同時/物を載せる、のどれかではないか
  4. 高い場所と裏側を見たか
  5. 離れた場所で何かが連動していないか
  6. 担当と見る役を入れ替えたか
  7. 地図の座標や線路を目印にしていないか
  8. そもそも今集めている色の塔の分ではない物を持っていないか

答えをネットで見る前に、見る役と操作役を入れ替えるだけで解けることが多い。同じ位置から同じ説明を繰り返すより、別の人が説明し直した方が早い。

コミュニケーションの実戦コツ

近接ボイスは「離れすぎない」が基本だが、パズルの都合で必ず分かれる。分かれる前に決めるのは次の3つだけだ。

  • 今から誰がどこへ行くか
  • 何を持っていくか
  • 戻る場所(時間ではなく場所)

「5分後に戻る」は夜サイクルと移動時間で崩れる。「赤い塔の下の青い小屋」の方が機能する。声が小さくなったら、呼び続けるより一度止まって振り返る。相手も同じことをしているはずだ。

声が届かない部屋では、両腕の指差しと上げ下げがそのまま言語になる。事前に「右=A、左=B、両手上げ=OK、首振り=違う」を決めておくチームは速い。ホワイトボードは計画用。遠くから双眼鏡で読める大きさで書く。細かい字は読めない。

ライトの点滅、カウベル、拡声器、フレアも言語になる。ただし使いすぎると、音のパズルの最中にフレアを撃って台無し、という事故が起きる。音を使う装置の近くでは、先に「今から鳴らすな」と宣言する。

人タワーは合図にもなる。丘の上で3人重ねておくと、谷にいるメンバーから一目で分かる。迷子対策として、誰か一人を「見える場所に立つ係」にしておくのは地味に強い。

テキストチャット勢がいる場合、重要な発言は声と文字の両方で出す。「鍵、切削3つ目まで終わった」をチャットにも残す。置いてけぼりは、声が小さい人ではなく、チャットしか使えない人に起きやすい。

効率よく進めるための運用

装備は一人に集中させない。地図と双眼鏡は先導、バッグ類は運搬、ライトと無線は分裂担当、とざっくり分ける。固定しすぎると、その人が落ちた瞬間に全部止まるので、途中で持ち替える。

物は平地か室内に置く。斜面、草の長い斜面、川縁は禁止。転がった赤い物体を夕暮れの草むらで探すのは、このゲームで一番虚無な時間になる。

セッション終了前の点検を習慣にする。

  • 地図は誰が持っているか
  • ライトはロスト&ファウンドに載るか
  • 今集めている色の物体は塔に納めたか、途中の平地にまとめたか
  • 次の集合場所はどこか

列車が動くようになったら、駅の時刻表(というより現在位置表示)を見てから待つか歩くか決める。止まっていない列車を追いかけて坂を走るより、次の駅まで歩いた方が早いことが多い。リフトも同じで、乗ることが目的になると遠回りになる。尾根へ上がる手段として使う。

パズルを全部解かなくても最初のエンディングには届く。ただし「ほぼ全部」は必要になる。飛ばした赤い物体は後から地図を頼りに回収できる。完璧主義で一帯を掃除してから次へ行くか、塔だけ先に動かして移動手段を増やすか。初見なら後者の方が島の広さを体感できて楽しい。掃除はエンディング後でも間に合う。

2人プレイの場合、担ぐ・同時押し・分裂の負担が重い。その分、会話が途切れず、独自の合図が早く固定される。4人以上は探索が速いが、「今何を持っているか」の共有を怠ると遅くなる。人数が増えたら、出発前に所持品を一声ずつ確認するだけで lag が減る。

やりがちな失敗

外部ボイスを切らずに進めて、声の届かない部屋の意味が分からなくなる。最初にやってしまいがちなので、セッション開始時に「ゲーム内だけ」と確認する。

ホストをその日の気分で変える。続きが別セーブに見える。ホストは固定、参加はコード、が安全。

赤い物体を全部同じバッグに詰めて斜面で転倒する。1人3個まで、余剰は平地の目立つ岩の上。

『Big Walk』攻略|やりがちな失敗
『Big Walk』攻略|やりがちな失敗

地図を誰も持たずに座標パズルへ入る。数字だけ聞いて山を彷徨う。地図持ちは装置のそばに残し、探す役だけが動く。

夜に小さい物を運ぶ。見えない。朝まで室内で待つ方が早い。

「この塔の分」と「別の塔の分」を混ぜる。受け皿の色と、今持っている物体の出所を毎回言う。

同じ説明を同じ人が繰り返す。詰まったら見る位置を変える。それがこのゲームのデバッグ手順だ。

中盤以降と、その先の話

4色の塔が終わると、壁の向こうへ進む準備が整う。ここから先は、今まで使ってきた伝達・運搬・同時操作の総まとめになる。初見の感動を残すため手順は書かないが、準備としてやっておくと楽なことはある。ライト、無線、地図、予備のバッグ、フレアの位置確認。それから「声が届かない前提の合図」をもう一度確認する。終盤は距離と遮蔽が増える。

エンディングを見たあとも島は残る。追加の仕掛けと、やり込み用の回収が待っている。100%まで行くかどうかはチーム次第だ。うちは一度クリアした夜、何もせずに海岸で座って話していた。それがこのゲームの正しい使い方でもあると思う。

実績はSteamで12、PS5でトロフィーが十数個。橋を渡る、バッグを着る、列車に乗る、地図部屋に入る、トンネルに入る、見た目を変える、などプレイしていると自然に付くものが多い。コンプ目的なら、終了前にロスト&ファウンドと開始地点周辺を見直す。

まとめ

『Big Walk』で大事なのは攻略表より、歩く前の確認と、分かれたあとの戻り方だ。ホストを固定し、ゲーム内の声を使い、最初に赤い塔で地図を出し、青い小屋でバッグを揃え、塔は1色ずつ片付ける。物は平地に置き、 possesion は声に出し、詰まったら見る人と触る人を入れ替える。

答えそのものより、「どう言えば相手に伝わるか」をチームで発明していく時間が本体である。最初は「あれ、あのマーク」で通じた合図が、終盤には声なしでも腕の角度だけで通るようになる。その変化を味わうために、最初から全部を調べてしまわない方がいい。

まずは二人でもいい。参加コードを送って、開始の広場で腕を振ってみる。橋の向こうに、まだ名前のない道が続いている。

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